電子カルテの部品 
医療のデジタル環境を「DIY」

2023年現在も日本の医療業界におけるデジタルトランスフォーメーションは遅れています。開業医から総合病院に至るまでの規模や専門分野によって、患者の受診から帰宅までのプロセスが異なるため、既存の電子カルテを十分に活用できていません。この背景には、医療専門のシステムプログラマやエンジニアの不足、さらには診療報酬の制約による人件費の問題が影響しています。

 そこで注目したいのが「Claris FileMaker」です。このソフトウェアは、医療環境を理解している医師やメディカルスタッフが、現場で自身の医療業務の工程をデジタル化することにとても適しています。私自身、ブラインドタッチができないにも関わらず、FileMakerを使用して処方箋アプリから始め、ORCA、血液検査、X線検査といった外部アプリとの連携を進めてきました。

 ただし、この総合データベース「FileMaker Cloud」&「Claris FileMaker」(最小ライセンス5個)と外部APIとの連携を実現する「Claris Connect」の両方を導入すると、費用がそれなりにかかる点は考慮すべきです。しかし、「ワクチンPro」という便利なワクチンの業務用アプリを利用し、医療施設のシステム構築を始めてみませんか? IT専門家でなくても、今は気軽に取り組める時代です。さらに、Claris社のサンプルAppも活用し、小規模から始めて徐々にシステムを拡張するのもおすすめです。

 クリニックでのワクチン業務の全般をサポートする「ワクチンPro(クリニック版)」や、家族の接種予約をアシストする「ワクチンPro(クラウド版)」もご利用いただけます。このように、FileMakerを基盤として、医療現場に適した便利なツールの開発を進めています。是非、当サイトを訪れてその進捗をチェックしてみてください。

FileMakerで作成された予防接種予約システムのワクチンProを中心に、これからの開業医のため必須のメディカルDX(デジタルトランスフォーメーション)のためのヒントをブログに残していきます。ワクチンProは開業医である大林浩二がおおばやしこどもクリニック時代に作った電子カルテのワクチンの予約部分を汎用化したもの。

ワクチンPro(クラウド版)

_簡単なDX用_
患者さんサイドでその時に接種したものを入力すると、LINEから、これから必要なワクチン名と回数名と日にちが通知されます。

ワクチンProクラウドサービスへ

このサイトの作者は香川県の元おおばやしこどもクリニックの小児科医が作っています。
特に2才くらいまでは、10種類を超えるワクチンがそれぞれ個別の間隔を開けてで何回も打つ必要があり、かかりつけの先生や看護師ならびにメディカルスタッフの負担が重い作業となっています。 ワクチンProクラウドでは、患者さんサイドが、おなじみのLINEで対話形式で、この時期にお子様の記録データースペースを準備し、その時その時に応じたワクチンの種類、回数名、日にちの情報を出すことができます。兄弟姉妹のデータもきちんと使えば最高10人まで一つのLINEでできるようになっています。(患者さんサイドで入会が必要です。) この情報をもとにかかりつけ医に合ったワクチンの予定を立てていただくようになっています。

患者さんにすすめて、予約の作業を一部でもかんたんにして、時間の余裕を作りませんか。

患者さんサイドのLINE

ーーーーー同じ画像をスクロールーーーーー

1才でまだ一度も予防接種をしたことのない子供が、フォームで7月17日ヒブ、肺炎球菌、MRの接種歴を追加したときのコメントです。クリニックのスタッフの皆様は、患者さんのLINEに表示されているオレンジ枠部分から次の予約を選んで接種してください。(ブルー枠部分は参考にするキャッチアップなどの情報)

近い日にちの順番ですので一目で予約ができます

小児科では、予防接種の数を増やすことは、新患を増やすことに直結します。

予防接種の業務負担が軽くなり余裕ができます。「テスト患者」を作り、あなたの患者さんの接種歴を入力して、次の接種情報が一目瞭然で出ることを試してみてください。

クリニックの方のDXのためのワクチンPro(クリニック版)はここから下をご覧ください。

ワクチンPro(クリニック版)

発注から接種そして請求、「ワクチン業務全般の工程」をデジタル化しています。

クリニックは接種のみ、予約の仕事はPCに任せます。

使い慣れた LINE で予約ができます。

 

一般的な業務の日時予約も施設にあったようにセットできます。

 正確性安全性(患者を間違えない、ワクチンを間違えない)を補助し、一般の人のみでなく特に2歳までの専門知識を要求される複数のワクチンも同時にLINEBOT( ver7.1.8_2023.09.14)を使って自動で進めていけます。 スタッフによる補充の予約や変更も必要な時に手動で対応出来ます。

 
 ######################################################### テンプレート(ひな型)で提供し、使用者自身で、その医療機関もしくはワクチン集団接種会場で施設にあった予約枠(接種曜日や休診日、時間枠有無)の設定や、施設の情報をまとめてメールやチャットに利用できるようにしています。 ワクチン接種時も一覧を見て間違えなく接種できるようになっていたり、ワクチン請求書などの資料づくりにも役立つように工夫しています。 ベースのFileMaker Connectはクラリス社が運営しているクラウド環境を使っていて、余計なコンピュータ管理が最小限になるようにしています。

 会場予約ステップの省略の選択、医療人でない一般の方ににわかりやすい表現作成し簡略化もしています。

##############################################################################

新しいワクチンPro LINE(クリニック版) 現在無料

2023.09.08 新ワクチンPro無料版ダウンロードできます。(ver7.1.8_2023.09.14)簡単フォームを送信すればだファイルがダウンロードできる共有リンクURLが自動送信されます

上記はChatworkを使用した紹介ハガキですが、現在はLINEにて提供中です。

※ハガキを受け取った方には 価格132,000円(税込)と書かれていますが、現在は無料で提供指定しています。

ワクチンPro (クリニック版 完全版アクセス権付き)ダウンロードは無料( LINE版)

接種者サイドから-カルテ番号-希望日-時間-を入力するだけで、ワクチンProが自動で各種ワクチンを進めます。

ワクチン接種が遅れている子どものキャッチアップワクチン接種にも対応、リマインダーや接種枠がいっぱいの時に空いている日にちを提示したり便利機能がいっぱいです。

接種者サイドが迷わずに予約できるように「コメント省略」が選択できます。最初の図は省略コメントモード。 チャットの応答ギャラリー(製品版)
接種者からの問い合わせの時に上記ギャラリーも参考にして下さい。 FileMakerを使ったスタッフによる予約も充実しています。

現在2023.08.12、接種時の最終コメントを全面改訂しました。ver7.04。 ※ver7.1.8_2023.09.14では、ほとんどバグ修正済みですが、LINEBOTでの自動予約がうまくいかない可能性は残っています。その時はマニュアルにある【スタッフ側からの自由な予約】にて予約し直しお願いします。

基本は カルテ番号→日にち→時間 のみで、どのワクチンか意識することなく接種者サイドから予約できます。

接種者が予約をしている様子の一例を紹介しています。 (尚、スタッフ入力ですが、ChatBOTを使用せずファイルメーカー内で完結させる方法もあります。ChatworkなどのConnectなしの設定_マニュアル)

使い慣れた LINE で

LineBOT

接種が終わるとすぐに次にいつ予約したらいいのか教えてくれます。スタッフが相談を受けたときはすぐに答えることができます。


接種が済むとすぐに次の予定を知らせます

接種者—>LineBOTカルテ番号入力後に希望日と時間入力(この3つでほとんど予約終了)

予約がいっぱいの時は、2週間以内の空いている日程を出します


予約の基本1/3

カルテ番号を入力

接種者—>LineBOT—>接種者

カルテ番号入力後に希望日と時間入力(この3つでほとんど予約終了)

もしもクリニックが休診だったり、予約が満席の場合は希望日から2週間までの予定できる日付のみ出してくれます。


予約の基本2/3 希望日を入力

接種者—>LineBOT

カルテ番号入力後に希望日と時間入力(この3つでほとんど予約終了)

接種年齢、ワクチンの間隔など条件クリアしたものは、◎正しい予約になります。


予約の基本3/3 時間を入力

LineBOT

キャッチアップの接種者の場合

月齢で回数が少なる場合などは自動で回数調節します。例は8ヶ月で初めてのワクチン


キャッチアップ接種もお知らせして自動化

接種者—>LineBOT—>接種者

希望の日付が取れない場合

もしもクリニックが休診だったり、予約が満席の場合は希望日から2週間までの予定できる日付のみ出してくれます。


予約満席の場合

LineBOT

2才ころの自動予約がおわった時

ひとまずいそがしい時期が終わった時のコメントです。

医療機関サイドは接種者の自動予約を常にチェックできるので安心です。

LineBOTがうまく動作しているか監視します。

ChatBOT予約が入るとマーク出現


接種者を選択


予約が◎なら下方のボタンを押します。Xが入っていたら開いて確認します。


OKでこの患者はチェック済みに


ワクチンPro(クリニック版)の技術仕様や設定

NEW  VacProはClaris社のFileMaker_FileMaker Cloud_ConnectとChatwork+GoogleFormで出来ています。

製品版ではあなたに設定できるカスタムアップ(ひな形)を「接種方法の変化や新ワクチン開始」にはバージョンアップして提供します。

■■■■■初めての方はFileMakerの予約をまず使い便利さを味わって下さい。それから慣れたところでゆっくりフルDXのConnectに移りましょう。 ■■■■■

一般人が、プロ並みに設定できる_ハードルの低い_クラリス社の総合環境(クラウド環境下)があり、あなた自身で組み立てられます(DIY)。

Claris FileMaker_ワクチンPro仕様

さすがAppleの系列のClaris社、ワクワクの技術をふんだんに組み込んだローコードで出来るプログラムです。

詳しく

FileMaker Cloud_ワクチンPro設定(必須)

サーバー管理の不要なCloudで運営します。セキュリティーが頑強です。

詳しく

Claris Connect_ワクチンPro設定(任意)

外部とコミュニケーションを取る APIの運用はClaris社にお任せします。

詳しく

(LINEとのConnectなしの方法はマニュアル)

Chatwork _ワクチンPro設定(任意)

 利用する方のスマートフォンにアプリ_無料を入れてもらう手間があり開発終了。

詳しく

ChatworkのUIは開発終了。

Google Form_ワクチンPro設定(任意)

簡単に公開でき、アンケートを取得出来ます。これと繋ぐことにより接種者のデータを取ります。

詳しく

(LINEとのConnectなしの方法はマニュアル)

LineBOT _ワクチンPro設定(任意)

LINE DEVELOPER に登録し、あとは使い慣れたラインに友だち登録をしてもらうだけで手続きが簡単です。

詳しく

LineBOTでののUIが使いやすい。 接種者からBOTは無料ですが、接種時のコメントやリマインダーはプッシュですのでプランにより課金されることがあります。(2023年6月~)

(LINEとのConnectなしの方法はマニュアル)

医療のデジタルトランスフォーメーションは最終的には、医療スタッフでプログラムして試行錯誤していくしかありません。「複雑なことは簡単なプログラムの積み重ねで出来ています。」早くそこに到達できるFileMakerを使ってみてください。 やっていく内に業務の上のあなたの環境でしか分からない、本当の意味でデジタルトランスフォーメーションに気が付いてきます。業務を実行している者が、プログラムがいかなるものかが分かっていないとその業務のDXには、なかなか気が付かないものです。

症状経過表Pro(無料)

Chart.js(ver.3.91)とFileMakerを使って、初診から始まって、再診毎に新たな症状追加して経過表を作らせるカスタムアップです。色や形で症状の重症度や軽快増悪の経過も表すよう自分なりに工夫することもできます。経過表スナップを出しておきます。(2022.09.27)

カルテをめくって過去の問診を見ていく従来型からの「デジタルトランスフォーメーション」です。画像をエクスポートやコピーするボタンも作っています。受診毎に電子カルテに画像をつけて、一目瞭然のカルテにしましょう。 ダウンロード マニュアル

医療DX

医療分野にデジタルトランスフォーメーション。デジタル化することにより時間や心の余裕が生まれます

新ワクチンPro無料版_フォームURL

上記フォームに簡単な入力(姓、名、せい、めい、連絡メール、FileMaker使用経験、FileMaker Cloud使用経験、Chatwork使用経験)をお願いしています。フォーム送信後に記載の連絡メールにてファイルがダウンロードできる共有リンクURLを自動的で送られます。 ※2023.03.20 経鼻インフルエンザワクチンと五種混合ワクチンが承認され、小児用ファイザーの追加接種が加わりました。→2023.04.22 現時点で可能なプログラムは済み

光電話の電話番号をFileMakerに取りこみRuby編のダウンロード(無料)

Windows10、FileMaker19でお使いください。Ruby編(32bit版を使用)

光電話の電話番号をFileMakerに取りこみプラグイン編のダウンロード(無料)

Windows10、FileMaker19でお使いください。プラグイン編(MBS FM Plugin)

ガンジスのCTIを利用(ブログ)

自社に設置していたPR-500MIとLANで直接接続してガンジスの「接続」項目で自動接続。FileMakerのファイルとの接続もガンジスの「URIで開く」という項目であっけなく終了…

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